菌床2回目以降の発生作業の記録 20160928

菌床しいたけ栽培で難しいのは1回目を収穫した後。2回目以降「発生させるコツ」がイマイチ掴めていない。

1回目の発生は菌床を製造・培養した業者や運送の方法でほぼ決まりるが、2回目以降は栽培する人の実力に大きく依存すると考えている。この辺がまだまだ自己流で素人の域。

もう少し発生メカニズムや菌床管理手順について深めてみたいところだ。

今年2回目の発生に挑む!

前回のテスト栽培での収穫後、毎日乾かない程度に水をかけ続けて管理をしていましたが、そろそろ2回目を、ということで浸水させて発生を促してみます。

発生に適温と言われる10~15℃よりずっと高温となる25度くらいの環境に10日程度いた菌床。毎日散水だけしていましたが、2回目の発生の兆しはありません。

(1)ザクザク穴をあける

菌床2回目準備a

栽培環境から引き揚げてきてサッと水で洗った状態。ドライバーで穴をあけます。

6面全てサイコロの5の要領で穴をあけます。深さは3から5センチ、適当です。

最初は穴をあけるのにビビっていましたが、空いた穴は菌糸が蔓延して塞がるので躊躇しません。ザクザク刺します。

(2)冷水に沈める

冷たい水を張り菌床を沈めます。

いつもは水槽を使って浸水作業をしますが、写真を撮るためもあって今回はバケツを使用。プカプカと浮きあがるのでしばらく穴をあけた部分を中心に気泡が出てきますが、しだいに水が満たされ、やがてストップします。たらふく水分を吸ってもらいます。

菌床2回目準備b

バケツに水を張って沈める図。上から重石をしないと浮き上がります。

(3)重石を乗せて一晩放置

水面から浮き上がった部分は水を吸ってくれないのでキチンと沈めます。元素材がおがくず(木)なので、結構強い浮力に対抗しなければならないです。

菌床2回目準備c

しっかりとした重りを探すのに四苦八苦します。事前に菌床専用を用意しておくと良いですね。

菌床1個~数個くらいの作業だと大したことないですが、これを10個20個とやるとなるとなかなか大変です。菌床をいっぺんに運ぶ手立て、大きな水槽も必要になります。

2回目の発生確認!

しいたけの発生を確認した図です。1回目に比べれば確実に数は少ないです。

浸水作業が9月28日、発生装置で放置して3日目にしいたけの発生を確認できました。

2回目発生の手順は正しいと思いますが、空調管理していない環境なので夜温が下がり切らないうちは発生しない事もあるかもしれません。

しいたけの発生を確認した図です。1回目に比べれば確実に数は少ないです。

菌床2回目準備d

2回目は1回目に比べると発生する数が少なくなりますが、大きく育つ割合が多い傾向があります。

こいつらが無事に大きく育つことを願って。